害獣サンバ’21
いまじょ!
(前回「いまじょ!」を忘れて非常に悔やんでいるのでもう1回いっときます)
いまじょ!
(この挨拶の意味がわからないあなたは#むすきら第1回をご覧下さい)
前回から2ヶ月以上があき、季節も真夏真っ盛りですがみなさんいかがお過ごしでしょうか。
このブログをご覧になっている方はきっと農家の方か農作業のような作業をされている方が多いと思うのでお聞きしますが、空調服は買いましたか?
うちの実家はいまその話題でもちきりです。
(いやみんなもうすでに持ってるんかな?)
いつもこのブログは、ほんとに誰が読んでくれてるのかな?少なくとものらスタイルのサイトの中の方は私の原稿に目を通してくれているので、ひとりは必ず読者はいると信じて、書いています。
遠くの誰かに手紙を書くような、なんなら死んだおじいちゃんに私の目を通して農業日誌を手渡しているイメージで書いています。
毎月毎日なんろかろやることがある農作業。
この2ヶ月更新が滞った#むすきらには理由があります。
それは
うちの実家の二大稼ぎ頭である米(田植え)と桃の超超超超繁忙期だから!!
もう実家の、特におかんとおとんが忙しすぎて、実家へ帰っても残像しか見えないくらいの動きまわりっぷりです。
いつも私が子どもを連れて実家へかえるとごはんを毎回4、5品はぱぱぱっと作ってくれる名シェフのおかんですが、この時期は毎日4時起き、何度も桃を収穫に行っては箱に詰め出荷する、雨の日も桃を採り、1つ採ればわきまでびしょびしょ、この時期夕飯は白ご飯と缶詰になるそうです。
そしておかんらはこの時期に2kgは痩せます。
おそろしや。。桃。。
そんな状況の実家にのこのこと帰れますか!?(いやたまに帰ってるけど)
ということで今回、のらスタイラーに変身しての撮影はできていません!
なんなら、実家にもできるだけ行かないようにしていたので、写真も撮れていません。
写真は主におかんカメラマンです。(たまに野菜だけもらいに実家へ寄った私がちゃっと撮った写真もあり)
今年は特に梅雨が長くて?田植えの予定をしていた日が後ろに延び、そして梅雨の合間の晴れ間の気温が高くて桃の成長が一気に進み、いつもは数日以上ある田植えと桃の収穫開始日の空白期間がゼーロー。もしくは桃の収穫が前倒しになりかぶってくるというてんやわんや状態。だったらしいです。
(ここで関西地方の農家のみなさんは、ちぎれるほどに頭を縦に振ってくれているはず!)
そう考えると桃は、一年かけて手塩にかけて育てて、売れるのは6月末からの1週間と7月からの10日間ほど。(これはうちの実家の場合です。うちは2品種あります)
毎日(毎時?)天気予報とにらめっこして、にっくき雨風を避けて下さいと神頼み(おじいちゃん頼み?)するしかありません。
桃野菜直売所に出荷しに行くと、台車に載せた桃を詰めた箱を、売場に到着する前にお客さんが全部取っていってくれるそうです!!確かにこの時期、紀の川市のあちこちでは桃を買いにくる人で溢れて、殺気立っていますよね。ありがたやです。
毎日決まった時間に野菜直売所から届く”何個売れましたメール”。それが届くたびおかんは誇らしそうです。
というわけで、今回は私が農作業を横から覗いたハイライトとなります。
(勘の良いあなたはここまでの前置きが長すぎて途中で気づいてましたよ‥ね!)
時系列で追ってみましょう。
5月24日
籾を水につけています。
毎年見てるけど、日に当たらないように板で覆ったこのコンテナに沈む籾はちょっと神秘的。神様がおられるような気配がします。
5月31日
籾まき後。
マルチシートをかぶせてます。
子どもたちはこの周りでサツキやメイのように、うーーんと踏ん張って芽が出ろ体操をしています。
数年前おばあちゃんに籾まきや田植えの時に妊婦が同席すると良いと言われた記憶あり。五穀豊穣的な?
そして田んぼに水を入れる作業をすると聞いて、私なりに調べていたら、
代かき(しろかき)はしないところもある(周辺の川が汚れるから)と出てきて、そういやうちもやってた記憶ないなと思い、(ちょっと得意になり)「うちは代かきしいひんやんな?」と言ったら、「いや、するし。毎年してるし」と言われました。ガッデム!
今年は雨が多くそれが続いたため、玉ねぎがたくさんくさってしまっている!!
玉ねぎを土から抜いて、小屋の高いところにかける作業。これで一年中玉ねぎが食べられます。
痛んでいるので玉ねぎのそとっかわの皮をむいて干します(本来はこんな干し方はしません)
赤玉ねぎもあります。
そしてこの日の桃はこんな状態。もう少し赤い色がくるまでは袋は取りません。
6月2日
田んぼに水を入れる前に土を柔らかくする作業(耕起)をした状態。土をかくともいう。
6月7日
苗がだいぶ大きくなりました!
きっれいな緑色!いやほんとにりょくりょくしい。緑が目に染みるぅ~!
6月8日
日川白鳳の除袋(じょたい)。いよいよ一週間~10日で収穫です!
6月13日
子どもたち&めいっこたちで夏野菜採り。(散歩途中なので軽装&サンダルです)ビッグきゅうりにピーマンミニトマト。
6月16日
桃収穫開始。
6月17日
ピーカン照りの田植え日和!
水面に映る入道雲がきれいです。
6月26日
収穫したヤングコーン。
ヤングコーンって、ただとうもろこしの若い芽を摘むってだけって知ってました!?
というかこれ炒めて食べたけど、完全に野菜やん!(当たり前)
ヤングじゃないくらい育っているのでヤングアダルトコーンと命名します。
とうもろこしは毎年あらいぐまにすぐ食べられてしまい困っているそうです。
手塩にかけて育てた桃も、ひとカジりずつ一番おいしいところだけかじっては食べ、かじっては食べするあらいぐま。(ちょっとでも傷があると売り物になりません)
今年は親子連れで桃食べツアーにいらっしゃっていたそうです。
(ちなみにあらいぐまの大好物はキャラメルコーン(いちご味)だそうです)(農家あるある)
おかんはこんな忙しいにも関わらず夜な夜な、出荷できない桃のきれいな部分を丁寧に切り取っては、魔女のように鍋をくるくる、桃のコンポートやジャム、桃ジュースを作ってくれます。
ではここで涼をどうぞ。
実家の桃シロップのかき氷です!
(氷もちゃんと純氷)
7月2日
桃2品種目「白鳳」収穫開始。
夏野菜もMORIMORI!ミニトマト各種あります。
7月29日
今日は私の家の庭の草刈り。
このマスクめちゃ便利!顔あたりがやさすぃ~。首回りの日焼けも一気にカバーできて万能~。
という具合に知らない間に2ヶ月過ぎてしまいました。
今回の連載で#むすきらも8回目!私のモチベーションのためにも、熱い暑いファンレターお待ちしています!(誰か読んでくれてる人いるのかな?)
ではそろそろお時間ですね。
桃の収穫も終わり一休みしたいと思いきや、夏野菜の収穫と柿の剪定も待ったなしの田舎より
主な登場人物紹介!
・私(石川)
4歳と1歳の娘ズの母。年女。さそり座。求められる限りは、なんでもやります派。モットーは、”無駄なことはやりすぎる方がいい”。野菜嫌い果物嫌い(少しは直そうと切磋琢磨中)。好きな食べ物は3位いくら、2位ハム、1位はまだ出会っていない。
・おばあちゃん
私の祖母。83歳。世間のおばあちゃん像をあつめてビジュアル化したようなぽたぽた焼きおばあちゃん。実家の野菜の種植え、苗植え、世話担当。ひ孫たちにかこまれ、マッチ売りの少女を読み聞かせしては涙ぐみ、アンパンマンにもさん付けする(もちろんバイキンマンさん)やさしいおばあちゃん。でも身だしなみには厳しい。孫(私)の旦那の店のためにイタリアの野菜を積極的に調べて育ててくれ、それがおばあちゃんの生きがいになっているようで私も嬉しいWINーWINの関係(ありがたい)。
このおばあちゃんが私のデルモ生活、そしてこのブログの大きな動機のひとつ。私が農業に、ひいては野菜に興味をもつことで、おばあちゃんともっと関わっていければなと思います。おばあちゃんは親戚一同に宣伝してくれるほどのらスタイルファンで、私がモデルをした店頭パネルを寝室にでかでかと飾ってくれています。
2年前に亡くなったおじいちゃんといまだにめちゃくちゃ仲が良く、ガラケーで撮ったひ孫たちの写真を毎晩おじいちゃんの遺影に見せておしゃべりしている。
・おかん
私の母。実家の野菜の世話、収穫担当。メインとなる桃や柿などの果物の毎日の世話をおとんと共に担当。毎日採れる旬の野菜をいかにバリエーション豊富に消費すべきか、試行錯誤し時にミーハー心溢れる手法でアレンジ料理してくれるマジ感謝シェフ。