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「東京で新規就農は不可能だ」若手女性農家さんの挑戦

こんにちは、アグリトラベラーの長根です!!
各地では気温も上がり、本格的な夏まであと一歩というところまできました。暑い日の作業は体力の消耗も早く、熱中症などの危険もあります。しっかり休憩を取りながら、無理のないように作業をしてくださいね!

さて、皆様に重大発表があります!この度、のらスタイル×アグリトラベラーのコラボ企画、題して【女性農家さん応援プロジェクト】がスタートしました!

どんな企画かというと・・・
農家さんファーストで考えられた現代の野良着「のらスタイル」は作業服で、アグリトラベラー長根は実際に農作業のお手伝いで【女性農家さんを応援】するというものです!
これから、全国各地で頑張る女性農家さんを紹介していく予定なので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!

記念すべき第1回目は、3月から東京都日野市で新規就農した川名桂さんの畑である「Neighbor’s Farm/ネイバーズファーム」にお邪魔しました。

「畑乃家」アグリトラベラーブログ画像

東京で農業ってイメージしにくいかもしれませんが、実は、東京にも農業はあります。新規就農に関する取り組みも積極的で、東京で就農した人・就農を目指している人、就農を応援したい人が集う「東京 NEO FARMERS! 」というコミュニティがあるんです。
ここでは、一般社団法人 東京都農業会議の松澤龍人さんを中心に、東京で農業を始めたい人たちの就農をサポートしています。

ところで、農業を始めるに必要なものは何だと思いますか?いくつか答えはありますが、大切な要素の一つに「土地(農地)」があります。地方と比べて、そもそも土地が少ない東京。農業をやりたいと思っても、借りられる農地がなくて就農できないということは多々あります。
このように、農地のハードルが高い東京。少し前までは、「東京で新規就農は不可能だ」と言われていたそうです。そんな中、松澤さんをはじめ様々なサポートを受けながら、東京で新規就農を実現したネオファーマーズのメンバーは約45名!川名さんも、そのうちの一人です。

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繰り返しになりますが、都市圏での農業は土地のハードルがとても高いもの。また、地価も高いので農地より宅地として運用した方が効率的な面もあり、農地を取り巻く環境は年々厳しくなっています。
その一方で、農地が持つ役割を見直し、市街地にも農地を残していこうという動きもあります。そんな流れを受けて、全国で初めていわゆる「生産緑地」を借りて新規就農を実現したのが川名さんなのです!

まさに、これからの活躍を期待されている川名さん。現在の畑がある日野市には、15歳から暮らし始めました。日野市は住宅地でもありますが、畑も多くある地域。川名さんの身内に農業従事者はいませんが、畑が身近にある環境で学生時代を過ごしていたそうです。

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実は川名さん、東京大学農学部卒というインテリ系女子!「農」に携わる道を意識し始めたのは、大学に入学してからなのだとか。もともと文系で入学した川名さんですが、転機は途上国支援の海外ボランティアに参加した時に訪れます。そこでは、都市のスラムでホームステイをしたり、農村地帯の子供達に音楽を教えていたそうです。

(川名さん)「1番影響を受けたのは、都市のスラムに暮らす人々の背景。実は、都市のスラムに生きる人も農村出身なんです。農村の貧困が様々な問題のもとになってるのでは?と思いました」

一方で、農村で暮らす人々の生活は、貧しくても幸せそうに感じたと言う川名さん。そんな経験を通して「人が生きる本質的なことに関わりたい」と考えるようになったのでした。

人が生きる本質的なコト=食。そして、食を支える「農」。海外ボランティアでの気づきもあり、大学卒業後は農業法人へ就職します。そこは、生産だけではなく農業関連事業も幅広く手がける会社でした。川名さんの担当は、直接生産に携わる仕事ではありませんでしたが、次第に自分でも生産してみたいと思うようになり、転職を決意。次の職場は、トマトの大規模生産を行なっている農業法人でした。

農業といっても、個人農家として生産を行う人もいれば、農業法人のように組織的に大規模で展開するなどスタイルは様々です。当初の目的通り、トマトの生産を担当することになった川名さん。その会社では市場への出荷の他に、地元のスーパーにもトマトを卸していました。

(川名さん)「私もそのスーパーの常連でしたが、自分が生産したトマトを買うお客さんの反応を見たり、店員さんが手書きのPOPで『すごく美味しいから食べてみて!』と紹介してくれていたのが嬉しかったです」

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消費者が喜んでいる姿を見た時、とてもやりがいを感じたと言う川名さん。そんな経験から、「消費者との距離が近い」農業を目指すようになったそうです。それを実現できるのが、都市農業でした。

川名さんの畑の名前は「Neighbor’s Farm/ネイバーズファーム」(隣の畑)と言うのですが、「消費者や地域の方々と有機的に繋がりながら、お腹だけではなく心も満たす農業をしたい」といった想いが込められているそうです。住宅地の一角にある川名さんの畑は、人の往来も多い場所。当日お手伝いしている時も、通りすがりの人々からの視線をたくさん感じました。近隣の方々に見守られながら、畑やそこで採れた野菜を通して地域の食に貢献するって、とても素敵な循環ですよね。

また畑では定期的に、朝収穫した野菜の直売も行なっているそうです。少しずつ近隣の方々の間で口コミも広まり、今では販売と同時に完売してしまうほどの人気ぶりなのだとか!本格的な生産はこれからですが、川名さんが実現したい「地域と繋がる農業のかたち」の土台は、既に実現できているように思いました。

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現在は露地栽培での生産がメインですが、近い将来、IOTを活用したトマトのハウス栽培にもチャレンジしていくそうです。今後の活躍が、ますます楽しみですね!東京農業の未来を担う頼もしい農業女子・川名桂さんの活動を、ぜひチェックしてみてください♪

Neighbor’s Farmの詳細
Instagram : https://www.instagram.com/neighborsfarm/

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