なんて素敵にロマネスコ
いまじょ!
もうすでに3回目の連載で、タイトルの方向性がばらばらになってきています。いいんです。人生ってそんなもんですよね。(若輩36歳)
嫌いな野菜はそっと娘(4歳)のお皿にうつす母、石川です。
まぁだいたいが嫌いな野菜なんですが。。
あれ?今月はいつ更新やろ?と待っていてくれたあなた、年末ジャンボ1万円が当たりますように!
やはりこの「農家娘の野菜きらい日記」は、普段農業やらん人間が、ちょっと農業に興味もちはじめて、農家のおばあちゃんやおかんに教えを乞うて「あんた何にも知らんのやなぁ!」と言われるのが醍醐味なので、
きっとみんな、ためになる情報を求めてきていないんだよな。と想像して、
私の日常と実家の農業事情とを織り交ぜて、つづっていきたいと思います。はい。
今回は読者の方から、こうビフォーアフターみたいな?変身前と変身後があった方がおもしろいんじゃない?というお声をいただいたので、ここで唐突にのらスタイルに着替えます。
おかんと私です。(あと次女)
絶対に真正面向いて立ってくれないおかん。オバショットキュート。
ちなみに私の#ootdですが、上のトレーナーはジー○ー、下のロングスカートはおかんのおさがり(40年前に着ていたもの)です。
とおっ!
(撮影おとん。ありがとう!想像以上に上手)
これ今見返してみるとみんなむちゃ楽しそう。良かった良かった。
今回はモリモリの冬野菜の収穫だゾ!ということで、いくら晴れていても畑は朝露などで足下はじっとりですよね。
特に葉物系は膝をついて作業することが多いというおかんのアドバイスをもとにこのヤッケサロペットを装着。
これぬっくいしポリエステルやから濡れても染みてこないし、なんせかわいい。農業してる感。あとズボンが下がってくる心配しなくていいので楽!いいね!
サロペットとシャツが地味なので帽子と手袋は派手にしたら?と言うファッションコメンテーターおかんの言うことをおとなしく聞きました。(ちなみにおかんはブルー系でコーデ)
いざ!
隣のはっさく畑では、きじの鳴き声が聞こえます(きじ食べたら美味しいらしい)。
今年はあったかいからか一日ごとに成長して、すぐに長けてくるらしい冬野菜。(今年は葉物めっちゃ安いですよね)私の旦那のパスタ屋で使わせてもらうための野菜を収穫したいと思います。
まずはね、チャービル!
これは今年からおばあちゃん御用達の種屋さんに入荷されたらしくずっと探していた(孫の旦那のために)おばあちゃんはテンションあがってました。イタリアンパセリ的なね。サラダやデザートにそっと添えます。
そして唐辛子。
これ辛すぎてネタになるレベルのやつです。触った手で目などかいたら大変なことになります。
そして葉物!
サニーレタス。寒さ対策で覆ってます。何かで。
サンチェ。ほうれん草。
菜の花。(え?もう春?)
ここらへんは来年の春のための野菜を植えてますね。玉ねぎです。あとはスナップえんどうなどの豆類も苗植えてます。
そしてもりもりカリフラワーに、
ブロッコリー。
そしてロ!マ!ネ!ス!コ!
これ集合体恐怖症の人にはたまらんものありますが、めちゃくちゃきれい。
寄ってもきれい。何か幾何学的というかアートというか宇宙を感じます。フラクタル形態というらしいですね。
味はまあ、、ね。まあまあまあ。(食べたことない)
野菜の数が多すぎるのでここらへんで割愛。
ぜ~んぶ旦那のパスタ屋で使わせてもらいます!いつもありがとうやで!
○月×日
今日は実家で子どもらと庭で遊ぶ。
柿の葉ってきれい。
○月×日
むかご。零余子。
これ見てむかごって答えられたらちょっとかっこいいオトナって感じ?
畑でむかごが自生してました。
子どもの頃はそんな高級食材とはいざ知らず、弟と大きめの石にこすりつけては「ねばねばや~!」と遊んでいました。
そりゃねばねばですよね。山芋の赤ちゃんですもん。
これ植えたら出てくるらしい。
旅館の懐石料理などでかまぼこに入ってるイメージ?(適当)
おかんが茹でてくれました。
絵面がヤヴァいですが、先っちょがんばってかじったところ里芋みたいな?ほくほくした感じでした。
○月×日
柿日和。
実家での干し柿風景。
今年の柿シールゲットしました!
KAWAII!(りんごだけもらいもの)
○月×日
今月のおばあちゃん。
おばあちゃんリアルに室内でものらスタイル帽子。寒さ対策?おばあちゃんのおかげで実家の近所はのらスタイラーで溢れています。
「おばあちゃん何してるん?」
黒豆と大豆のええやつを仕訳しているらしいです。
特に黒豆はお正月のおせちに入れる、甘~く炊く用!
白大豆の方は節分にも食べますね。これ種にもなるらしい。
ええと先月お伝えした枝豆たちを小屋で干して乾燥させておいたやつですね。(私はどうしてもあの枝豆の豆がこの大豆みたいに形が丸っこくなるのが不思議でしかたない。別物じゃないのか)
おばあちゃんによると昔はこの大豆を豆腐屋さんに持って行って、きなこにひいてもらっていたらしい。
畑のあぜに、畝(うね)がどれないように、大豆をよく栽培していたらしく、収穫物がない時期ちょっとした収入源にもなっていたらしい。
ちなみに”どれる”とは崩れるということ。なんか呪文みたいですね。アゼウネドレルアゼウネドレル……
枝豆のあんこのお餅を「あぜ餅」というのもここからきているらしいです。
このおばちゃんに話聞いた時のメモに”カラスかしこい”って私書いてあるけどどういうことなんやろ。カラスはかしこいよね!
○月×日
今日は実家で子どもらと庭で遊ぶパート2。雪虫がぽあぽあ飛び交っています。
薄い赤の大きめの実がピラカンサ、葉っぱのついた濃い赤い実がセンリョウ(千両)、青いのがリュウノヒゲの実です。おままごとがはかどりますね。
寝る前の絵本
『おやおや、おやさい』(石津ちひろ:文 山村浩二:絵)。
「このえほんの、にんきもののにんにくきんにくむきむき、のとこがすきやで。」(長女(4歳)より)
ではそろそろお時間ですね!
来月は、年末に行うはっさく採りの模様をお伝えしたいと思います。
急に寒くなって「みんな体調くずしてないか?」が合い言葉な田舎より
主な登場人物紹介!
・私(石川)
4歳と1歳の娘ズの母。年女。さそり座。求められる限りは、なんでもやります派。モットーは、”無駄なことはやりすぎる方がいい”。野菜嫌い果物嫌い(少しは直そうと切磋琢磨中)。好きな食べ物は3位いくら、2位ハム、1位はまだ出会っていない。
・おばあちゃん
私の祖母。83歳。世間のおばあちゃん像をあつめてビジュアル化したようなぽたぽた焼きおばあちゃん。実家の野菜の種植え、苗植え、世話担当。ひ孫たちにかこまれ、マッチ売りの少女を読み聞かせしては涙ぐみ、アンパンマンにもさん付けする(もちろんバイキンマンさん)やさしいおばあちゃん。でも身だしなみには厳しい。孫(私)の旦那の店のためにイタリアの野菜を積極的に調べて育ててくれ、それがおばあちゃんの生きがいになっているようで私も嬉しいWINーWINの関係(ありがたい)。
このおばあちゃんが私のデルモ生活、そしてこのブログの大きな動機のひとつ。私が農業に、ひいては野菜に興味をもつことで、おばあちゃんともっと関わっていければなと思います。おばあちゃんは親戚一同に宣伝してくれるほどのらスタイルファンで、私がモデルをした店頭パネルを寝室にでかでかと飾ってくれています。
2年前に亡くなったおじいちゃんといまだにめちゃくちゃ仲が良く、ガラケーで撮ったひ孫たちの写真を毎晩おじいちゃんの遺影に見せておしゃべりしている。
・おかん
私の母。実家の野菜の世話、収穫担当。メインとなる桃や柿などの果物の毎日の世話をおとんと共に担当。毎日採れる旬の野菜をいかにバリエーション豊富に消費すべきか、試行錯誤し時にミーハー心溢れる手法でアレンジ料理してくれるマジ感謝シェフ。