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奥深き田植えの世界。江府町の「まっちゃん」に教えていただきました!

こんにちは!アグリトラベラーの長根です。

田植えシーズンもそろそろ終盤ですね。毎年この時期になると、田んぼの水鏡に映る空や山、田植え後の青々とした苗など美しい田園風景を見かけます。
私は昨年に引き続き、鳥取県江府町の農事組合法人宮市で田植えのお手伝いをさせていただきました。こちらではいつも、法人宮市の担い手として活躍する地域おこし協力隊の松本良史さんに、米作りの現場や農家さんのお仕事について教えていただいています。

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江府町は西の富士山と言われる大山の麓にあり、別名「奥大山」と呼ばれる地域。この地域は水が豊かでとてもキレイ!西日本最大級のブナ林から生まれる上質な湧水は、日本の百名水にも選ばれています。また、標高が高く山々に囲まれた地形による昼夜の寒暖差もあり、質が高く美味しいお米が育つことでも有名です。江府町のお米は、これまでに数々の賞を受賞するなど、県内外から高く評価されています。

さて、田植えと聞くと田んぼに苗を植えていく作業を思い浮かべる方が多いと思いますが、それは数ある仕事のうちの一つなんです。むしろ、田植えは一連の作業の総仕上げ。それまでにトラクターで田んぼの土をおこす「荒起こし」、田植えがしやすいように田んぼの土を平らにならす「代掻き」といった作業があります。順番は、荒起こし→代掻き→田植えといった段取りですが、それぞれの間に数日おいたりするので、この時期は計画性がとても重要です。

また、田んぼの水位調整からあぜ道の草刈り、水路清掃など、田んぼの中に入らない仕事もたくさんあります。特に、田んぼの水位調整は毎日欠かさずに行う大切な仕事。松本さんも、朝晩毎日田んぼを見回り、水加減の調整を行なっていました。田植えや代掻きには、それぞれ作業を行うのにちょうど良い水位があります。水が多すぎても少なすぎてもダメ。それぞれの田んぼの広さや特徴、天気の状態を考えながら、田んぼに入れる水の量を調節していきます。

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農業はその時々の環境によって、いくらでも状況が変化するもの。現場にいると特に、農業は昨日のやり方が今日も通用するものではない、ということをつくづく感じます。農家さんは日々向き合っているのは、天気や環境など人間の力ではどうすることもできない「自然」です。人間都合でどうにもならないものを相手に仕事をしているって、すごいことだと思いませんか?

草刈りや水路清掃も大切な仕事。雑草ばかりのあぜ道は害虫が寄ってきますし、見た目も良くありません。地元の農家さんから「農業は草との戦いだ」と教えてもらいましたが、まさにその通り。雑草はどんなに刈り取ってもすぐ生えてくるので、その度に草刈りが必要になります。まさに「草との戦い」ですよね。
初日は私も草刈り機で畦の草刈りをしていました。個人的に草刈りは、体力と精神力の戦いだと思います。まず、日中作業は暑さで体力を消耗します。また、草刈機は一歩使い方を誤ると大きな事故になってしまうので、集中力が欠かせません。細心の注意を払いながら作業しなければいけないのですが・・・田んぼは広い。ちょっとやそっとやったくらいでは変化が少なく進捗が分からないので、永遠に終わらなそうな気がしてきます。しかも、平坦な場所だけでは無く、滑り落ちそうな急斜面や足場の悪い場所もこなさなければいけません。普段使わない筋肉や体幹をなんとか使いながら、事故がないように集中力を切らさず作業を続ける。終わったあとは、達成感と疲労感と筋肉痛と、一気にいろんなものが押し寄せてきました。これを日常的に行うのも農家さんのお仕事。本当にすごいです。

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また、今年は水路清掃もやらせてもらいました。水路は、田んぼの水の大切な供給源。この水路に土が盛り出てしまうと、そこに雑草が根を張って生えてしまうんです。そうすると水路の幅が狭くなるので、雨が降った時なんかは水路から水が漏れ出てしまうのだとか。そこで、水路に盛り出た土を釜で雑草の根ごと切り取って行きます。
この作業も本当に大変でした。一番辛かったのは、腰。作業はずっと中腰なので、終わった後はかなり腰にきました。しかも、カラカラに乾いている土なら良いのですが、水を吸った土はとっても重たいんです。さらに根が太かったりすると、鎌で切るのも一苦労。終わった後には、手にマメができていました。

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このように農業は、作付けや収穫などの目立つ仕事以外にも、地道で根気がいる仕事がたくさんあるんです。むしろ、そっちの方が多いのかもしれません。私たちが普段口にしている「安心・安全・美味しい」食材は、そうした仕事の上に成り立っているのです。そういった一面を知るだけでも、ものの見方が変わりますよね!

農家さんたちの高齢化が注目されている昨今。今回、お世話になった農事組合法人宮市も、集落の農地を自分たちで守るため、平成2年に設立されました。現在では、集落の半数ほどの農地を経営しています。
3年前に京都から江府町の宮市集落に移住した松本さん。実は、農業をやり始めたのも江府町にきてからで、それまでは京都で着付け師として活躍していたという異色の経歴の持ち主なんです。今では法人宮市の後継者として、地域農業の担い手として、集落に欠かせない存在です。「まっちゃん」と呼ばれ、集落の皆さんから頼りにされる松本さんですが、農業や地域に誠実に向き合い努力してきたからこそ、築いてきた信頼関係なんですよね。決して楽しいことばかりではないですし、辛いこと、大変なことだってたくさんあったと思います。
地方にいけば行くほど、農業と地域の密接な関係を肌身で感じます。地方の農業を守るということは、その地域を守っていくということ。松本さんのように、その土地に根ざして農業、そして地域を守っていく次世代の担い手によって、日本の農業や地方は支えられているんですね。そんな若手農家さんたちが日本各地にいて、活躍しているんです!

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このブログを通して、そういった農家さんたちも紹介していけたらと思っています!

 

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